TwitterのDMや直接釣り人の方につりコーチを案内していて、「ポイント晒しにつながるから遠慮します」という声を聞くことがよくあります。そこで、ポイント晒しについて、つりコーチ運営会社の代表である私、五十嵐の考え方、つりコーチとしての取り組みを説明します。
<私、五十嵐の考え>
釣りポイントの詳細をネットなどで公表することには基本的にはいいことと考えていません。言い方はきついかもしれないですが、むしろ悪であるとさえ考えています。
私自身は近所の川で鯉やナマズをメインに週3くらい釣りをしています。普段ほとんど釣り人がいないポイントなのですが、たまに普段見かけない方々が団体で釣りをしにくることもあり、一部にやけに近いところにキャストする方や、駐車違反やゴミのポイ捨て等マナーが悪い方を見かけることがあります。
私にとってはそれらのポイントは自転車で気軽に行けて、のんびり釣りを楽しむことができるとても幸せな時間を過ごすことができるとてもとても大切な場所です。
マナーよく釣りを楽しむ方がすでにポイントに入っていることはもちろん全然構いません。早いもの勝ちですし、別のポイントに行けばいいだけです。先に入ってる方と情報交換をしたりするのも楽しみの一つです。
どこの皆さんも同じだと思うのですが、地元の釣り人はそこが釣り禁止になったら困るので、当たり前にマナーを守ります。
ゴミを捨ててそのままにしておくこともありませんし、車や人がどう近くの道を通っていくのかも把握しているので迷惑になるところに違法駐車するようなこともしません。
しかし、ネットで釣りのポイントを知った地元でない方は、どうしてもその意識があまり高くないのではないかと思うのです。
私自身、他所の釣り場に行ってももちろんゴミを捨てたり、違法駐車をするようなことはしませんが、「この釣り場で釣りができなくなったら困る!」とまでは強く意識はしていません。ただ、マナーとして「釣りをさせていただいている地元の方に迷惑をかけるわけにはいかない」とは考えて行動はしているつもりです。
他には自分のよくいく場所では、普段から釣り人=不審者とみられないためにも、積極的に挨拶をしたり、会話をするなどしてできる限り、嫌われないようにして釣りを長く続けられるように気をつけています。
私は釣りができる場所というのは、地元の方の寛大なご配慮のもと「釣りをさせていただいている」だけと考えています。
釣り堀など有料なところ以外では、釣り人に釣りをさせたところで大したメリットはありません。むしろ、ゴミ問題・違法駐車・その他のマナー違反などで迷惑を被るデメリットの方が大きくなる可能性が少なくありません。
そのため、釣り禁止にしたところで釣りをしない人にとってはデメリットはあまりないのです。
そう思うからこそ、「ちょっとしたことでいつでも釣り禁止になるかもしれない」という危機感を常々持っています。
つりコーチを作った理由のうち、1つは「この釣り場がなくなる」という問題をなんとかしたいという思いからです。
釣り業界としてマナーの大幅な改善がされない限り、遠くない未来で管理釣り場や釣り公園以外での釣りが全面的に禁止される可能性さえあると考えています。
正直なところ、釣り業界全体をなんとかしたい!という思いよりも、「一釣り人として一生釣りを楽しみたい」という思いから、つりコーチのプロジェクトはスタートさせています。
釣りのポイントを知りたい!というのは、とってもよくわかりますし、私自身も知りたいです。欲望だけを言えば、釣れるポイントをできるだけ具体的に知りたいです。ポイント紹介をしている書籍も購入します。
しかし、相当ケアしないと、上記のように釣り禁止になる大きな危険性をはらんでいます。
<つりコーチの取り組み>
つりコーチも「他所の人を地元の釣り場に案内して釣りを教える以上ポイント晒しになるのでは?」と言われれば、YESです。
しかし、私は今後、今まで以上にTwitterやインスタグラム、Youtubeなどに釣りに関する情報は絶対に増えていき、意図的でないものもふくめて、ポイント晒しになる情報は爆発的に増えていくと考えています。
ポイント晒しはマナー違反だとどんなに言っても、同じ釣り場で釣りをする人100人のうち1人でも公開してしまったら、ポイントさらしになります。そう考えるとこれまでと同じ方法ではポイント晒しを防ぐことはもう無理なのではないかと思うのです。
それであれば、ポイントを"晒す"のではなく、実際に地元に釣りに来てもらい、釣りのマナー・地元ならではのマナーもコミで釣り場を案内、指導して、釣り場ごとにマナーのいい釣り人を増やしていき、同時にゴミ拾いもしていく、地元のお土産や飲食店を紹介することで、釣り場を守り、地元の方の応援も受けることができるようにすることができるのではないかと考えています。
釣り場を守る上で、「ポイント晒しをしない」という行為を守りの姿勢と考えた場合、レッスンでマナー教育・ゴミ拾いをしていく・地元をおすすめすることは攻めの姿勢になるのではないと思うのです。
地元の方に自身の釣り場でレッスンをしてもらう理由は、単に釣り場をよく知っていることだけでなく、その釣り場がなくなったら困るという高い意識を持っているからでもあります。その意識をもっているのは有名なプロでも、釣りが上手い他所の人でもなく、釣りを愛している地元の方なのです。
釣りコーチでは、不特定多数にはポイントを知られないように、レッスンを公開する時点で「市町村」までしか場所についての情報は出しませんし、住所や地図の表示もしません。川や漁港の名前くらいはテキストでだすことはあります。
具体的な場所はレッスンを購入し、現地でコーチと合流してから知ることになりますので、コーチは移動中に一緒にゴミ拾いをしたり、地元のマナーを伝えることができます。
また、レッスンを受けた生徒に対しても、特にポイントさらしに関して啓蒙しています。 https://info.tsuri-coach.com/entry/2021/05/15/225747
悪気のないちょっとした1枚の釣果写真からポイントがバレることもあります。
マナーのいい釣り人を1人増やせば、その釣り人が地元に戻って友達釣り人に伝える、子供に釣りを教えるときにマナー込みで教えるなどで、どんどんマナーのいい釣り人を増やすきっかけになります。
私は、一生釣りを楽しみたいからこそ、つりコーチを作りました。 つりコーチが広く受け入れられ、多くのコーチが登録されていけば、確実に釣りの未来を変えていくことはできます。
是非、釣りの未来を明るくするためにも、つりコーチを応援ください!
釣り歴が浅くても、初めて釣りをする方や自分よりも釣り歴が浅い方、他所から来た方へレッスンできる内容はあります。それは別の記事でまとめますが、「自分はコーチなんて」と思わずに、是非コーチになって、一緒に釣りの未来を変えていきましょう!
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