コーチは釣り人としてのマナー以外にも、生徒と交流する上で次のようなことを気をつけてください。
レッスンはサービス業です
生徒とあなたの関係は、師匠と弟子ではありません。 あなたがどんなに大きな魚を釣ることができても、どんなに大量の魚を釣ることができても偉いわけではありません。
レッスン前後、レッスン中のやり取りは高圧的になる、知っていて当たり前と考えないでください。
わからないことを質問されたら丁寧に回答してあげてください。 いろいろな方に同じ質問をされる場合は、自分自身のよくある質問集をスマホ内のメモ帳にでも書いておいてコピペでもいいので、毎回丁寧に返してください。
「○○が苦手」と言われたら、代わりにしてあげられることはしてあげてください。 「慣れるから自分でしなさい」「自分でやらないとうまくならない」などということは絶対に言ってはいけません。 生徒が将来うまくなるかどうかはあなたの責任ではなく、生徒が楽しんだ先にあることです。 あなたが徹底すべきは、「あなたに教えてもらって釣りをたのしめているかどうか」です。
厳しく教えることは禁止です。常に優しく丁寧に接してください。 どんなに釣ることが上手でも多くの釣人は教えることに関してのベテランではありません。 うまく教えることは慣れが必要でしょうが、丁寧に接することはあなたの心がけ次第ですぐにすることができます。
口がうまい、言葉でうまいことを言おうとする必要はありません。 こうやって、あのへんに、こんな感じで〜と言葉で説明できなくても、相手が楽しむにはどうすればいいかを考えて行動してください。
虫が苦手ならつけてあげる、竿の振り込みが上手にできなかったら変わりに投げてあげる、魚が触れなかったら写真をとったあとに外してあげる、「私がやりましょうか?」の一言を言うことができれば生徒の方もお願いしやすくなります。
釣れたら一緒に喜び、良い点は褒め、悪い点は注意する必要があるかを十二分に考えてからどうしても必要なら注意する、そんな姿勢があればきっと楽しい釣りのレッスン時間を過ごしてもらえると思います。
生徒はよく見ています
あなたが生徒をレッスンしている間だけでなく、レッスンの前も移動中も生徒はあなたのことを見ています。 それは、あなたがコーチだからです。
例えば、こんなケースです。
- あなたが駐車禁止の場所に駐車していたら....
- たばこのポイ捨てをしていたら....
- ゴミを捨てていたら....
- 釣り道具や魚の扱いが乱雑だったら....
- 生徒との移動中に地元の人と話し込んでいたら....
- タバコを吸いながらレッスンをする
- レッスン中に長電話や他のことをする
- レッスン中に自分で釣りをして生徒をないがしろにする
- レッスン場所についたら他の人を移動させる
もしあなたが生徒だったらこんなコーチの言うことを聞こうと思いますか?釣りを本気で楽しめますか?
生徒に釣りをたっぷり楽しんでもらうためには、「釣らせればいい」というわけではありません。
あなたがコーチとしてふさわしい行動をしているかで、生徒が感じる釣りの楽しさは何倍も変わってしまいます。
見られて恥ずかしい行動をしないように心がける、生徒が嫌な気持ちにならないか気をつける、たったそれだけのことですが、気をつけないとついうっかりしてしまいかねないことですので、ぜひお気をつけください。
写真・動画撮影の注意
レッスン中に生徒の方の写真撮影をする際には、一番最初に「写真撮りましょうか?」とお声がけください。 写真を取られることが嫌な方もいらっしゃいますし、化粧のでき次第で顔は写したくないという方もいらっしゃいます。
自分は良かれても、相手がどう思うかはわかりません。
写真を撮りましょうか? どれくらいの画角がいいですか?全身にします?上半身だけにします? などお声がけすれば、「顔は映さないで」「写真はいいです」など教えてくれます。
その際は、釣れた魚だけを撮影するなどしてあげるといいでしょう。
また、レッスン中に撮影した写真をつりコーチ内のコーチページやTwitter、Facebook、インスタグラムなどのSNSやYoutube、ブログなどに写真や動画を公開する際は、特に注意が必要です。
生徒の顔が映っているときはもちろんのこと、顔を移さなくても服や声から本人とわかることもあります。 絶対に生徒に写真や動画を見せて、公開するサイトなどを説明して許可を得るまでは絶対に公開してはいけません。